秋山炎上

2017/11/20

2009年ドラフト。菊地雄星のクジを外したものの大学No1右腕の二神と大学No1左腕の藤原を1位と2位で獲得し、3位では新庄2世との呼び声高い身体能力に秀でた大卒外野手の甲斐を獲得。ドラフト直後には各評論家の勝ち組ドラフトグループにちゃっかり入っていたのですが、いざシーズンが始まると上位3人は全く働かず、4位指名の高卒投手の秋山が4勝。5位の大卒外野手の藤川がほぼフルシーズン1軍に帯同しての打率255に本塁打1本と微妙な成績ながら下位指名の選手が頑張りを見せました。 

そういえば秋山といい藤川といい指名されて共に涙を流していたのですが、秋山は「1位で指名されたかった」との悔し涙。藤川は下位指名なら拒否して社会人と表明していたにもかかわらずの下位指名に困惑の涙と今から思えばどちらともどうでもいい涙でしたね。 

それでも高卒ながら4勝を上げた秋山。甲子園ではヤクルト相手に無四球完封しかもタイムリーヒットのオマケ付きとの大活躍を見せ、将来のエース間違いなしと思わせたものです。当時の他球団スカウトも「良い投手だとは思っていたが少し時間がかかると思っていた。これほど早く出てくるとは・・」との悔しさを滲ませるコメントを出していたことからも下位で大当たりを引いた!と喜んでいたものですが、今になって思えば当時の他球団スカウト、あなたが正解でしたよ。。 

毎年毎年「今年期待する若手は?」の質問に首脳陣から「やっぱり秋山ですね」と言われ続けてはや数年。140kmに届かなかったルーキーイヤーから球速も増し、恵まれた身体からストレートは常時140km中盤を計測。変化球もスライダーにカットにカーブにフォークを操り2軍ではもはや敵無し。とまあここまで見ると誰もが1軍ローテで・・と思ってしまうのでしょうが1軍では滅多打ちの大炎上を繰り返すのがここ数年の秋山です。

 二神にも言える事ですが結局の所は決めての無さ。球種は豊富でも本当に嫌な(邪魔な)ボールが無い。ストレートも驚くほどの早さもキレも無い。コースにビシビシ決めるコントロールも無い。インコースを攻める度胸も無い。ルーキーイヤーは若さ故に怖い物知らずでどんどんと攻めてたまたま結果を残せましたが、本当の実力が無ければさすがにプロは同じ相手に何度もやられるほど甘くはありません。

 プロは怖さを知ってそれを克服してからが本当の勝負と言いますが、今日の秋山はセ界の火ヤク庫ことヤクルトに2回6失点と大炎上。打たれること自体は調整段階なので仕方ない部分もあるかも知れませんが、先頭山田への四球から始まって2回3四球ではお話しになりません。結果が求められるとはいえオープン戦も始まっていない練習試合で打者と勝負しない(できない)ようでは論外。結局の所はプロの打者の怖さに怯えたまま腕も振れていないのでしょう。

 今日は秋山2回6失点。岩貞3回1失点。島本1回無失点。守屋1回2失点。榎田1回無失点。筒井1回無失点と、与えられたイニングから見ても首脳陣は秋山・岩貞に先発争いを、他の投手には中継ぎ争いをと考えているのが分かりますが、せっかくの先発に選ばれた秋山の選んだ人にも恥をかかせる投球は本当に残念です。

 しかし良い物は持っているのは間違いないのですから、何かほんの少し変われば一気に・・なんて可能性もあるのは確か。能見だってボコスコに打たれ続けながらもサイドから投げるなど試行錯誤しながらも何かを掴みエースまで登りつめたのですから。