かつてプロ野球パリーグの某球団が、ドラフト会議で

指名されて一年しか経っていない選手を自由契約にしたとき、

一年で首にするなら最初から採るなと評論家から批判されたことがある。

この球団と同じように20歳前後の選手を幾人か解雇した

過去のあるオリックスバファローズが今年も、

昨年のドラフト会議で指名されたルーキー投手に戦力外通告を

突きつける事態となり、冒頭の球団のように評論家から批判されたり、

ファンから不人情と言われないかと思ってしまう。

このオリックスバファローズでかつて監督やGMを務めた

中村勝広の育成選手制度は否定しないが、プロ野球のレベルに

達していない選手が育成選手としてプロの世界に入って、

厳しい現実を突きつけられて球団から使い捨てのように

解雇され、再就職もままならないまま抜け殻のようになってしまっては

かえって気の毒だという金言を戦力外通告やドラフト会議の

シーズンに当たって各球団には今一度心に留めて頂けたらと思う。

この中村勝広のことばは何もプロ野球の世界だけでなく、

一般の新社会人にも当てはまるのではないかと思う。

プロ野球をシステム開発と置き換えれば、筆者のたどった

社会人生活そのものなのだ。

システム開発の現場を良く知らないまま、興味本意のごとく

現場に飛び込んだ筆者にも非はあるが、筆者を採った会社も、

ブラック企業と揶揄されるような現場に本当に筆者がついて

いけるかちゃんと見極めて採用したのだろうかと思う。

新卒採用に限らず、求職者と人材が欲しい企業のミスマッチが

指摘されるが、採用側には自分たちの職場の影の側面も

包み隠さず開示することが求められると思うし、

求職者も採用側の都合のいい謳い文句に乗らず、

口コミサイトやSNSを活用して自分が入りたい企業の

本当の姿を直視すべきと思うし、可能なら客として

入りたい会社の現場を覗いてみるのもいいと思う。

景気の好転がなかなか実感できない状況下で、

雇用調整助成金目当ての無計画な採用や不正な人員の水増しにも

政府は目を光らせて欲しいと思う、